ワイン産地特集「オーストリア編」

オーストリア ワイン特集

オーストリアワインについて

オーストリアの位置

オーストリアの位置

オーストリアは中央ヨーロッパに位置する国で、ドイツの南方にあります。650年に及びハプスブルク家の帝国として君臨していましたが、歴史的には幾度も国境が変わり、居住する民族が移り変わっていった国でもあります。

オーストリアはブルゴーニュと同じくらいの緯度で冷涼な気候です。特に夏は、日中が暑く夜が涼しくなるため、ぶどうの生育に好ましい寒暖差が生まれ、フレッシュな味わいのワインが出来上がります。

またオーストリアは1990年代以降に急速にオーガニック農業が発展し、今では農地の20%以上がオーガニックです。

ワインはきりりとした白ワインが中心で、小規模農家が多いのも特徴です。マヴィのディヴァルト家マントラー家のように若い世代が台頭し、高品質なワイン造りに意欲的に取り組んでいます。



オーストリアワインのポイント

オーストリアワイン

オーストリアワイン

1.オーガニック先進国

オーストリアは国策としてオーガニック農業を進めたため、国内農地の20%以上がオーガニックです。

2.キレのある白ワイン

オーストリアワインはグリューナーフェルトリーナーなどの地場品種を使ったキレのある白ワインが特徴です。

3.ホイリゲ文化

オーストリアではその年の新酒を「ホイリゲ」と呼び、ワイン農家が自家製のワインを庭先などで提供するホイリゲ文化があります。

4.日本食との相性抜群

オーストリアのキレのある白ワインは天ぷらや寿司などの日本食との相性が抜群です。


1.オーガニック先進国

オーガニック先進国オーストリア

オーガニック先進国オーストリア

オーストリアは、国内農地の約20%がオーガニックというオーガニック先進国です。

オーストリアにおけるオーガニック農業は、1995年にオーストリアがEUに加盟したことをきっかけに90年代後半から2000年代にかけて急成長しました。国際市場に参入するにあたり、他のEU国に差をつけ、国内農業と経済を守るための対策として、オーガニックに着目したのです。

政府が農薬と化学肥料の害を正式に認めるなど、国ぐるみでオーガニック農業への取り組みが行われたため、農家や一般の人々の間でもオーガニックへの意識がすばやく浸透していきました。

ワインについては少し出遅れたものの2005年以降急速に成長し、今では小規模生産者だけではなく大手ワインメーカーもオーガニックワインを製造するようになってきました。

詳しくはこちら→代表田村のオーストリア訪問


2.オーストリアワインの品種とキレのある白ワイン

白ワイン

白ワイン

ブルゴーニュと同じ緯度にあるオーストリアは比較的冷涼な気候で、地場品種であるグリューナーフェルトリーナーなどを中心に、綺麗な酸味とキレのある白ワインが多く作られています。

赤ワインは全体の30%ほどで、ツヴァイゲルトなどの品種があります。

また遅摘みして甘みが凝縮したぶどうで作られるベーレンアウスレーゼや、アイスワインなどの甘口ワインも魅力的です。
1985年に起こったワインスキャンダル(ワインに甘みをつけるため違法な添加物が混入されていた事件)以降、国際社会から姿を消していたオーストリアワインですが、その後世界でもっとも厳しいとされるワイン法を作り、自国のワインの品質向上に努めてきていました。

元々は生産量もあまり多くなく、地元での消費が中心でしたが、近年は国内外で最新のワイン醸造技術を学んだ若手生産者が台頭してきており、オーガニック栽培されたぶどうと、情熱を持った生産者の技術が掛け合わされることにより、高品質なワインが多数生み出されるようになり、国際的な人気も高まっています。


3.ホイリゲ文化

ホイリゲ

ホイリゲ

オーストリアでは新酒の時期になると、ワイン農家の軒先で自家製のワインを飲むことができる「ホイリゲ」という簡易的な居酒屋がにぎわいます。

ホイリゲは元々「その年の新酒」を指す言葉でしたが、今では生産者が自家製のワインを自宅の庭などで料理と共に提供する酒場全体をそう呼ぶようになりました。食事はセルフサービスがほとんどで、提供されるのはハムやソーセージといった切るだけでよい肉加工食品、ピクルス、生野菜などの簡単なおつまみが主流です。

ホイリゲで提供されるワインは、出来立てのフレッシュなワイン。ワイングラスではなく、1/4L入りのジョッキに入れて提供されます。暑い日はワインを炭酸水で割ったスプリッツァーなどを楽しむ人たちも見られ、ホイリゲでは気軽な雰囲気でワインを楽しむことができます。

1789年に当時の皇帝ヨーゼフ2世がワイン農家に特別許可を与えて始まったホイリゲですが、2019年にはユネスコ無形文化遺産にも登録されたオーストリアにとって欠かせないワイン文化なのです。


4.日本食との相性抜群

オーストリアワインと日本食

オーストリアワインと日本食

綺麗な酸味とキレのある味わいが楽しめるオーストリアの白ワインは、いわば寒仕込みの日本酒のよう。寿司や天ぷらといった日本食との相性が抜群です。また赤ワインも重すぎない味わいで、肉じゃがなどの煮込み料理にぴったり。

日本食との相性抜群で、普段使いしやすいのがオーストリアワインの特長のひとつです。


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マヴィのオーストリアワイン生産者

ディヴァルト家/オーストリア・ニーダーエスタライヒ(ヴァーグラム)

ディヴァルト家

ディヴァルト家


ヴァイングート ディヴァルト

首都ウィーンから車で約1時間の距離にある、ヴァーグラムの町でワイン造りをしているディヴァルト家。

当主のマーチンは、オーストリアだけでなくニュージーランドまでワイン造りを学びに行き、21歳からディヴァルト家でワイン醸造の全てを任されていた若き情熱家です。

オーストリアでオーガニック農業が盛んになったのは90年代後半からですが、マーチンの父で先代のハンスさんは、なんと1980年からオーガニック農業を実践していました。自分の子供が畑のとうもろこしを食べようとしたときに慌てて止め「自分が作った野菜を子供に食べさせたくない」と思ったことがきっかけでした。当時はオーガニックについての理解がまるでなく、周囲からは風当たりが強く、厳しいスタートになったそうです。

しかし政府が国を挙げてオーガニックに取り組んでからはハンスさんの立場も一変。オーストリアではオーガニック農業を始める前に受ける講習があるのですが、ハンスさんはそのコースの設立以来ずっと講師を務めているそうです。

醸造所は景観法のため外観はそのままで中身は最新式にアップデート。清潔な醸造所で造られるワインはフレッシュでキレのある味わいが楽しめます。


>>ディヴァルト家のワイン一覧


マントラー家/オーストリア・ニーダーエスタライヒ(クレムス)

マントラー家

マントラー家


マントラーホフ

ドナウ川を臨む日照条件に恵まれた丘陵地に、マントラー家の畑があります。先代のセップさんは理論派かつロマンチストで、2002年におきたドナウ川の氾濫による浸水被害を受け、オーガニックへの転換を決意しました。このまま農薬を使う慣行農業を続けていくことで、モノカルチャー(単一の農作物を生産する農業形態。生物多様性の喪失などのリスクが危惧される)と土壌の劣化によって、工業的な農業が崩壊するだろうと考えたからです。オーガニック転換後は、農業者としてより自然の一部になれたこと、ワインの表現力が高まったことなどに満足しているそう。

現在は子供たちの世代がワイナリーを受け継ぎ、協力しながらワインづくりに励んでいます。

マントラー家では同じグリューナーフェルトリーナーでも異なる畑ごとにワインを造っており、フレッシュなものから長期熟成を楽しめる骨太のワインまで様々な味わいの違いを楽しめるラインナップとなっています。


>>マントラー家のワイン一覧

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オーストリアワインと楽しむグルメ

オーストリアの料理

オーストリアの料理

オーストリアは歴史的に幾度も国境が変わり、居住する民族が移り変わっていったため、その影響が食文化にも色濃く現れています。例えば薄く叩いた肉で作るシュニッツェルはミラノから、また牛肉の煮込み料理グーラッシュはハンガリーから伝わったといわれています。


コンデトライ

コンデトライ

地方ごとに特色ある郷土料理が存在しますが、特にウィーンではハプスブルグ家の時代に各民族料理が宮廷や町で発展し、今日を代表するウィーン料理が数多く誕生しました。
同じくウィーンではスイーツとカフェの文化が栄え、コンデトライというケーキショップが併設されたようなカフェが街に点在しています。有名なケーキとしてはザッハトルテやアプフェルシュトゥーデル(アップルパイ)などが挙げられます。


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おすすめオーストリアワイン

オーストリアワイン一覧

おすすめ人気ワイン

ルーレット 白

・商品番号:51008
・生産者:ディヴァルト家
(オーストリア・ニーダーエスタライヒ)
・合う料理:冷菜、和食、にんじんと豆とチーズのサラダ、揚げパン

白い果実や花の香りにアカシアのニュアンス。フレッシュな酸味が楽しめる、優しく軽快な味わいの白ワイン。年によってブレンドする品種が変わるまさに「ルーレット」なワイン。

商品詳細

ツヴァイゲルト 赤

・商品番号:51003
・生産者:ディヴァルト家
(オーストリア・ニーダーエスタライヒ)
・合う料理:肉、和食、中華、パスタ、キャベツの蒸し煮、うなぎの蒲焼、ベーコンチーズプルーンポーク

カシスやブラックベリーのような黒い果物を煮詰めた香り。柔らかだが凝縮感のある果実味と非常にバランスの良い酸味。後味にはきめの細かい渋味と、余韻にまで黒い果物の印象が残ります。東洋のエッセンスを感じるワインで飲みやすく、中華料理やアジア料理に合わせやすい1本です。

商品詳細



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