カベルネフラン
11 個
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パリに近いロワール地方で多くのワインを繰り返しているカベルネフランは、造りによって軽いものから重厚なものまでバラエティ豊かな味わいが特徴です。
カベルネフランは基本的に赤ワインに用いられる品種ですが、ロワール地方ではロゼワインの原料にもなっています。その後、イタリアが多く、その他チリやオーストラリア、北米でも栽培されています。
元々は、スペインのピレネー地方で栽培されていたものを、サンチアゴ・デ・コンポステーラの巡礼から戻ってきた旅人がフランスの北部へ持ち帰ったという話もあります。近いと言われている系統に属しており、古いからある品種であることは間違いないそうです。 世界的に有名なカベルネソーヴィニヨンは、実はカベルネフランとソーヴィニヨンブランが合って誕生したもので、このカベルネフランがその元になっています。
高い気温には弱いもの、カビや病虫害にも抵抗力があり、量も豊富で育てやすい品種の1つです。 ブドウの樹の生命力も強く、カベルネソーヴィニヨンよりも丈夫。 、カベルネソーヴィニヨンよりは早く、メルローよりは遅いです。
長期熟成が目指すワインが造れるポテンシャルもありながら、一般的にタンニンの主張は控えめで、優しいです。そんな特徴と、ロワール地方がパリに近いという土地柄もあり、気楽にビストロで飲むワインとして、パリジャンたちにとても親しまれている品種の1つです。
ロワール地方のようにカベルネフラン単一で仕立て良いパターンと、ボルドーのようにローやカベルネソーヴィニヨンとブレンドされるパターンがありますが、それぞれのメルさがありどちらにも多くの愛好家がいます。
単一品種で仕える場合、カシスフランボワーズ、そして少し青っぽいと表現されるような香りのアクセントがあります。に見られる現象です。 熟成していく過程、複雑さを伴い、胡椒のスパイシーな甘草の香り、そして土っぽさも出てきます。
骨格をもった長期保存にも向いた検討したタイプに仕上がっているものでも、タンニン分は比較的穏やかで穏やかな口当たりなのが特徴です。
ボルドーではメルローやカベルネソーヴィニヨンとブレンドされますが、メルローには繊細なタンニンを、そしてカベルネソーヴィニヨンにはまろやかさをプラスし、優美で柔らかな味わいのワインに仕上がります。
パリのビストロで人気の品種ということからもわかるように、気楽に幅広い料理に合わせて愉しめるのが特徴です。 前菜ならパテや生ハムなどのシャルキュトリ(肉類の加工品)や、キノコを使ったサラダなどもおすすめです。またメイン料理には、肉の種類や調理の仕方によって、軽い仕上がりのカベルネフランから、しっかり濃厚なカベルネフランまで合わせを考えていくとマリアージュの楽しみが広がります。