グリッロ

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    シチリア島原産、マルサラ酒の原料として栽培されていたグリッロは近年では辛口白ワインとして新たに注目を浴びています。

    グリッロとは

    シチリア島マルサラ地区が原産の白ぶどうで、シチリア島を代表する白ぶどう品種の1つです。酒精強化ワインの1つマルサラ酒(マルサラワイン)の原料として長く栽培されてきました。

    しかし、ここ数十年は辛口の白ワインの品種として注目を集めるようになりました。カタラットやインツォリアなどのシチリア島の他の在来白ブドウ品種とブレンドして使用されることが一般的なようです。

    一方で、この品種の特徴をしっかりと掴んで、100% グリッロ ワインを生産するワイナリーも出てきています。

    グリッロの特徴は?

    この品種は、より味わい深く香り豊かなマルサラを生産するのに適したブドウを作ることを目的として、ジビッボとカタラットを交配して作られました。中程度から大きめの黄色く、丸い実です。一般的に収穫量が豊富な上に、他の白ぶどう品種と比べ、圧倒的に糖度が高いのが特徴です。

    若い品種のため、未だ研究と実験が盛んに行われています。マルサラ地区とひと言に言っても、気候や土壌にさまざまな違いがあり、そこから生まれるワインにそれぞれ違った個性が現れており、どういった土壌や環境を好むのかは研究途中にあります。

    グリッロの香りや味わいの特徴は?

    一般にグリッロのワインは、パイナップル、柑橘類、桃、青リンゴ、白い花の香りを伴う、フルーティーでフレッシュな風味が特徴です。また、生産地域によってミネラルを感じることもあります。

    時にはアルコール度数が15度を超えるほどに、糖度が非常に高いことからも、フルーティですがしっかりとしたボディがあり、飲みごたえもあります。

    グリッロの基本マリアージュ

    グリッロは、その華やかな複雑な香りとフルーティかつしっかりとしたボディで、魚介類を使った前菜やパスタ、サラダなどと良く合います。またブッラータのようなフレッシュかつ濃厚なチーズと果物の組み合わせも良いでしょう。

    仔牛や鶏肉のカツやテリーヌなどとの相性も良いです。また単体で飲んでも大いに楽しめるワインです。

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