レゲント
1個
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冷涼な気候と病気に耐性のある赤ワイン用ぶどうを目指して、ドイツで開発されたレゲントは1996年に初めて栽培され始めたごく新しい品種です。
ドイツにおいて、冷涼な気候と相性がよく、さらにはベト病などのカビ性の病気に抵抗力のある赤ワイン用ぶどうを開発する目的で誕生したのがレゲントです。開発されたのは1967年と歴史がありますが、試験栽培や品種として確立し保護を受ける過程などを経て1996年に最初の商業用の栽培がドイツの一部地域で開始されました。
2019年時点で1800haほどの栽培面積になっています。レゲントはドイツ以外では、イギリス、ベルギー、スイス、オランダの他、さらに冷涼な地域であるアメリカ、ワシントン州の一部でも栽培されています。
冷涼で乾燥した気候を好みます。湿度が高いとボトリティス菌への抵抗力が弱いため、花から結実するまでにやられてしまうこともあるからです。
房も粒も中程度の大きさで、皮はしっかりと厚いです。一般的な黒ぶどうは、皮の色が黒くても中の実の部分は白っぽい色をしていますが、レゲントは実も赤いのが特徴的です。
そのしっかりと厚い皮を持っていることから、レゲントを使用したワインは、タンニン分はありますが、穏やかな酸味とともに優しくバランスよく仕上がっています。
ベリーやチェリー、カシスのような香りをもち、非常に色鮮やかなワインになります。樽で熟成されるものもあり、柔らかなバニラのような樽の香りを感じることもあります。
豚肉の煮込みや厚切りにしたハム、ラム肉などとも良い相性です。チリコンカルネのような豆類との煮込みも良いでしょう。またかぼちゃを使ったグラタンやコロッケといったホクホクとした素材、クリーミーな味わいとの相性が良いワインです。