グリューナーフェルトリーナー
3 個
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オーストリアを代表する品種であるグリューナーフェルトリーナー。フレッシュですっきりとした飲み口は、日本人にも好まれる味わいで、和食との相性も抜群です。
グリューナー・フェルトリーナーは、その綴りからグリューナー・ヴェルトリーナーと表記されることもあります。オーストリアを代表する白ワイン用のブドウ品種で、特にニーダーエスターライヒ州(Lower Austria)とヴァッハウ渓谷(Wachau Valley)で広く栽培されています。この地域は、ドナウ川沿いの冷涼な気候と、適度な降雨量に恵まれており、ブドウの生育に最適な環境です。その他にも、ブルゲンラント州やウィーン近郊でも栽培されており、オーストリア全体で主要な白ワイン品種の一つとなっています。さらに、スロバキアやチェコ共和国の一部でも栽培されており、それぞれの土壌と気候に応じた独自の風味を持つワインが生産されています。
グリューナー・フェルトリーナーの実は、緑色の皮で厚みがあり、房は中程度の大きさです。果実は小粒で、酸味がしっかりしているのが特徴です。この品種は寒冷な気候に強く、霜の害にも比較的耐性があります。また、ブドウの生育期間は長く、ゆっくりと成熟するため、果実の風味が豊かになります。
植物としての生命力は中程度で、剪定や管理は比較的容易です。土壌に対する適応力が高く、石灰質、粘土質、砂質など様々な土壌条件で栽培されています。
フレッシュで生き生きとした酸味がこのグリューナー・フェルトリーナーという品種で造ったワインの最大の特徴です。香りは、白い花、柑橘、リンゴ、そしてグリーンペッパーやハーブのニュアンスも感じられます。
若いワインは実に爽やかでフルーティーな味わいがあり、熟成させると複雑さが増し、スパイシーな要素やミネラル分も感じられるようになります。土壌や造りによって、軽めのものからボディのしっかりしたものまで幅広いスタイルがあり、その多様性も魅力です。全体として、清涼感があり、フレッシュな酸味が特徴のワインと言えます。
グリューナー・フェルトリーナーは、その切れ味の良い酸味とフレッシュな味わいから、アペリティフや前菜を中心に幅広い料理と合わせることができます。特に、相性が良いのは、魚介類や鶏肉を使った料理、サラダ、アジア料理です。例えば、グリルしたチキンや、スパイシーなタイ料理、寿司などとの組み合わせはとても良いでしょう。野菜を中心とした料理や、ハーブを使った料理ともバランスが良く、食材の風味を引き立てる役割を果たしてくれます。