ユニブラン (トレッビアーノ)

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    ブランデーの中でも最高峰と言えるコニャックやアルマニャックの原料となるぶどう。それがユニブランです。ユニブランはイタリア生まれで、イタリアではトレッビアーノと呼ばれイタリア各地で栽培されています。

    ユニブランとは

    フランスでは主にコニャックとアルマニャックの二大産地で栽培されているユニブラン。白ワイン用のぶどうですが、その酸味と糖度の低さからフランスではブランデーの原料としてその大半が使用されています。

    白ワインとしても使用され、上記2つの産地以外では、ボルドーや、プロヴァンス地方でも栽培され、その酸味を地元品種とのブレンドすることで活用しています。

    元々の発祥の地であるイタリアでもトスカーナやロンバルディア、ヴェネト、ウンブリア州などで盛んに栽培され、そのいきいきとしたフレッシュな味わいが愉しまれています。

    ユニブランの特徴は?

    粘土石灰質の土地を好み、その点からもコニャック地方やアルマニャックの位置する南西地方と相性が良いです。芽吹きが遅いので春の霜にやられることはほぼありませんが、熟す時期も遅いため、完熟を待つと10月頃の収穫になります。

    酸度が高く、糖度は低めのぶどうのためカビにやられにくく、病気への抵抗が強いです。また基本的に収量が豊富で、房も大きめで実も詰まっていないため風通しが良く、それもカビの害から守るのに役立っています。

    香りも控えめで、酸度が高く、特にコニャックや南西地方では糖度も低いぶどうになりますが、ブランデーの元となる白ワインとしてはそれが見事に功を奏しています。まず酸度が高いため、白ワインの醸造時に酸化防止の二酸化硫黄を加える必要がありません。

    非常にピュアな白ワインを蒸留することでピュアで上質、かつ長期の熟成に適した蒸留酒ができあがるのです。

    ユニブランの香りや味わいの特徴は?

    単体では香りも穏やか、酸味が強めでキリッと切れ味がよく、アルコール度数が低いのが特徴です。白ワインの場合、他の香りが華やかで糖度も高いが酸味に欠ける品種とブレンドすることで、ユニブランの個性が生かされます。

    またこのニュートラルさを生かしたのがコニャックやアルマニャックといったブランデーの最高峰であり、何年もの熟成を経てまろやかかつ芳醇な味わいを私たちに提供してくれます。

    ユニブランの基本マリアージュ

    白ワインの場合、その酸味が立ってキリッと切れ味よく、さっぱりとした味わい、控えめな香りからも、単体で飲むよりも間違いなく食中酒として料理と合わせるのに適しています。和食にもぴったりなので、日頃の普段飲みのパートナーとしておすすめです。魚、貝類や甲殻類との相性は抜群で、お寿司との組み合わせも楽しめます。

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