ネッビオーロ
1個
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イタリアワインの最高峰とも言われるバローロやバルバレスコの原料となるネッビオーロはイタリアピエモンテが原産で、今でも大部分がピエモンテ州で栽培されています。
イタリア、ピエモンテ州で主に栽培されている赤ワイン用の品種です。その名前の由来は、イタリア語のネッビア(nebbia)、すなわち霧だと言われています。朝霧の多い10月頃に収穫されるこの品種は、イタリアワインの中でも名高いバローロやバルバレスコを筆頭に、ピエモンテ州の数々の銘醸ワインを生み出します。
ピエモンテ州以外では、ロンバルディア州(ヴァルテッリーナ)やアオスタ渓谷でも栽培されています。またイタリア以外に、メキシコ、アメリカのカリフォルニア、ブラジルやオーストラリアにも栽培が広がっています。
ネッビオーロは涼しい気候、丘陵地帯を好みます。樹勢は比較的強い方で、房の大きさは中程度、粒がしっかり詰まっていて、1本の樹あたりにつく実の数は中程度です。皮はしっかりとして、ブラックベリーのような青黒い色をしています。
晩熟で、収穫は10月の第2〜3週になります。
ネッビオーロの特徴は、しっかりとしたタンニンとアルコール分、そして酸味の全てを兼ね備えているため、ぶどうの状態が良ければ長期熟成のポテンシャルが非常に高いことです。
プルーンやレーズンといったドライフルーツ、すみれ、ペッパーやナツメグといったスパイスの香りも特徴的です。タンニンの強さを美しい酸が支え、優しい果実味などを伴って非常にエレガントな味わいです。
ワインの熟成度合いにもよりますが、早めの抜栓やデキャンタージュ、またブルゴーニュ用などの幅広の大きめのグラスで飲むとよりその良さを堪能できます。
若いうちは、ボロネーゼやキノコを使ったパスタなどとの相性が良いです。生ハムやサラミなどシャルキュトリーの盛り合わせや熟成したハードタイプのチーズもおすすめです。熟成が進んでくると、ピエモンテ名物のトリュフを使った料理との相性は抜群です。煮込んだ牛肉やジビエと合わせれば至福のときを味わえるでしょう。