オーガニック「ベルモット」2種を新発売
2021年10月21日より、通販サイトでマヴィ初となるベルモットを新発売!赤白2種類のタイプがあり、いずれもオーガニック白ワインをベースに、代々伝わる秘伝の配合を忠実に守って作られています。フルーティーな香りと甘さ、そしてハーブやスパイスを使った個性的な香りや苦みがクセになる極上の逸品。食前酒・食後酒にはもちろん、カクテルの材料としてもお楽しみいただけます。
赤:ベルモット ディ トリノ 赤
幾重にも重なる凝縮された風味と味わい
赤のスイートベルモット。「赤」と表記されていますが、白ワインをベースに作られており、焦がした砂糖を使用することによって琥珀色の特徴的な色合いをしています。ベルモット白に比べて、複雑さとビター感、香ばしさが感じられる味わいです。
無限に広がる濃厚なハーブと果実香。柑橘系アロマに、ヨモギやフェンネルなどのグリーンハーブ。そしてシナモン、クローブ、ナツメグ、ジンジャーなどアクセントが効いたスパイス香。それぞれの香りが調和して得も言われぬハーモニーを生み出しています。味わいは甘味と果実味の厚みがあり、後を追うように苦味と香ばしさが押し寄せてきます。赤にはさらにビターテイストも。
- 商品番号:31016
- 容量:750ml
- ぶどう品種:リースリング イタリコ
- 産地:イタリア・ピエモンテ
- おすすめの飲み方:食前酒、食後酒、カクテルの材料に
白:ベルモット ディ トリノ 白
イタリアの歴史を堪能できる希少なオーガニックベルモット
白ワインに20種類以上のハーブやスパイスを漬け込んだ、風味豊かなオーガニックの白のスイートベルモット。ベルモット赤に比べて、より甘さを感じるハーブを使っており、爽やかで飲みやすい味わいです。
グラスに注いだ瞬間に放たれる数々のアロマたち。オレンジピールやレモンのコンポートなどの凝縮感のある柑橘系アロマに、多彩なスパイス香。ボディの厚みを与える甘味と果実味がベースにあり、ほのかに酸味の存在感もバランスよく調和しています。ベルモット白には爽やかさと甘さが感じられ、すがすがしい風が口の中を通り過ぎていくような余韻もお楽しみいただけます。
- 商品番号:31017
- 容量:750ml
- ぶどう品種:リースリング イタリコ
- 産地:イタリア・ピエモンテ
- おすすめの飲み方:食前酒、食後酒、カクテルの材料に
生産者の紹介 - ロヴェロ家
生産者のロヴェロ家は、イタリア北部ピエモンテ州の銘醸地アスティで17世紀から続くワイン農家です。1880年からワイン用ぶどう栽培とワイン醸造を行っています。自家蒸留器もあり、ワイン醸造時に出る絞りかすを使用したグラッパや、ワインを使ったブランデーも作っています。
1985年にオーガニックに転換。収穫は全て手摘みで、施設内の電力はソーラーパネルでまかなっています。多種多様なぶどうの栽培を行い、数々のオーガニックワインを造っていますが、そのワインごとに畑や造り方を細かく変えて個性を表現しています。ワイナリー内には宿泊施設とレストランも併設されており、出される食材も全て敷地内でオーガニックで育てたものを使っている徹底ぶりです。
ベルモットについて
そもそもベルモットとは何?
ベルモットとは主に白ワインをベースに、ニガヨモギを始めとしたハーブやスパイスなどの香味を用いて造られるフレーバードワインです。フランス産は辛口タイプの「ドライ・ベルモット」が、イタリア産は甘口タイプ「スイート・ベルモット」が主流と言われています。
ベルモットには赤(ロッソ)と白(ビアンコ)という分け方をしていますが、どちらも基本的には白ワインをベースに作られています。(一部では赤ワインから造るベルモットもあるようです。)
ベルモットのアルコール度数はおよそ14~20%とワインより高いため、カクテルの材料としてもよく利用されます。
ロヴェロ家のベルモットは甘口のスイート・ベルモットです。赤と白の2種類を楽しむことができます。
ベルモットの赤と白の違いは?
ワインに赤ワインや白ワインがあるように、スイートベルモットも「赤」と「白」で区別されることがあります。しかし、ベルモットは赤も白も基本的には「白ワイン」から造られています。(中には赤ワインやロゼワインを使う生産者も存在します。)
赤と白の違いは、色合いと加える材料の違いです。赤は、白と異なり、焦がした砂糖を使用します。そのため、綺麗な琥珀色の色合いをしています。さらに味わいにもビターテイストが加わります。
歴史的には、当初は白しかなかったベルモットが世界中で有名になったことで、さらなるバリエーションとして「赤い」ベルモットが誕生した経緯があるようです。
ロヴェロ家のベルモットも赤は伝統に倣い、焦がした砂糖を使用。芳醇な香りとほんのりビターな味わいがエレガントな気分にさせてくれます。ベルモット白との違いを飲み比べてみるのも楽しみ方の1つです。
ベルモットの保存方法は?
ベルモットは元々早いペースで消費されるものではないので、長く持ちます。
ワインセラーや冷蔵庫保存では開封後1年ほどですが、味の変化がほとんど起きないようにお飲みいただく場合は1-2ヵ月でのご使用がおすすめです。
1-2ヵ月ほど経つと、少し味わいにふくよかさが増す感じはあるものの、ワインのように酸化することはありません。
多少味わいに変化が出る可能性もありますが、常温でも夏場以外は数か月は持ちます。
ベルモットの飲み方やカクテルは?
ベルモットは、イタリアやフランスの現地ではよく冷やして食前酒として親しまれています。もちろん食中酒や食後酒として飲むこともできます。素のままで楽しみたい方は、ぜひ色々なシチュエーションでお試しください。そのほかにもソーダやトニックで割って飲むのもおすすめです。
また、ベルモットはカクテルの材料としてもよく使われています。
スイートベルモットを使ったカクテルで有名なのは「カクテルの女王」とも呼ばれるマンハッタン。そして、ベルモットとレモン果汁とジンジャーエールを加えた「イタリアン カントリー クラブ」などがあります。
ロヴェロ家のベルモットでイチオシのカクテルは次の通りです。
・ベルモット白のおすすめカクテル
…白の特徴は無限に広がる濃厚なハーブと果実香。甘さもしっかりと伝わり、ベルモット赤よりもよりまろやかに感じることができます。そのため、おすすめのカクテルはベルモットを若干多めに使った「スイートマティーニ」。ジンの風味を残しつつ、ベルモット白の魅力的な味わいをダイレクトに楽しむことができます。
・ベルモット赤のおすすめカクテル
…赤の特徴はビター感と香ばしさ。白と雰囲気は似ていますが、ハーブやスパイスの香りが際立つ飲み物ですので、ジンやカンパリなどと合わせて「ネグローニ」を作ってみるのがおすすめです。
ベルモットで使われている原材料とは?
ベルモットは白ワインをベースにハーブやスパイスをブレンドして漬け込み、フレーバーをつけたワインです。日本では甘味果実酒という分類になります。
ベルモットを造る際にはそれぞれの地域でいくつかの守るべきルールがありますが、今回発売する「ベルモット ディ トリノ」では「ご当地のイタリア・ピエモンテ産ワインを50%以上使用すること」が大きな特徴です。ロヴェロ家のベルモットは自家栽培したぶどう「リースリング イタリコ」を使い、自社の敷地内で醸造した白ワインをベースにして造られているので、当然ながらピエモンテ産ワインを100%使用していることになります。
更にハーブやスパイスもピエモンテ州で採れたものしか使うことができません。1つ1つの使用量にも制限がかかっています。
ロヴェロ家のベルモットでは使用量を抑えつつ、20種類以上のハーブやスパイスを使っており、それらを反映した香りや味わいの奥深さも魅力の1つです。使用しているハーブやスパイスは次の通り。
- コリアンダーの種、ローレルの葉、カモミールの花、シナモン、ジンジャーの根、アンジェリカの根、クローブ、ナツメグ、ビターオレンジピール、ゲンチアナの根、ネトルの葉、甘いオレンジの皮、キャロブのさや、ジュニパー、ルバーブの根、アイリス、クラリセージ、レッド・チャイナ、レモンピール、エルダーの花 など
香る風味や味わいは複雑性に富んでおり、余韻も長いため、目を瞑って飲んでみると数多くのニュアンスが押し寄せてきます。ぜひ体感してみてください。
ベルモットの歴史は?
ベルモットの歴史は大変古く、ギリシア時代の有名な医者であるヒポクラテスがワインにシナモンと蜂蜜を入れて患者に飲ませたのが起源とも言われています。
ベルモットの語源を辿るとドイツでワインにニガヨモギを混ぜたものがベルムート「Wermut」(ニガヨモギのドイツ語)と名づけられ、後にこれがラテン語に変わり、現在のベルモットになりました。
ルネサンス期には東洋のスパイスが広く使われるようになり、シナモン・クローブ・ルバーブなど新しい香味が次々と生まれ、レシピに加えられていきました。
15世紀中頃から、イタリアのピエモンテ地方は蒸留技術の鑑として地位が確立し始め、18世紀にはトリノから多くの有名な生産者が生まれ、名も広まっていきました。そのおかげもあってか、ベルモットは薬用酒から食前酒へと変わりはじめ、工場や酒屋、薬局などでも普及していきます。
「ベルモット ディ トリノ」が生まれたのもこの頃で、始まりの地はトリノのリキュール職人や菓子職人などが通う大学”Università dei Confettieri e Liquoristi della Città di Torino”。ベルモットの伝統を守りつつ、新しいフレーバードワインのレシピとして考案されました。華やかな香りを放ち、アルコール度数もこれまでのものより高くすることで長期保存に向くタイプとして「ベルモット ディ トリノ」が誕生したのです。
その後、イタリア・フランス・スイスに影響力を持っていたサヴォイア家で、これらのべルモットが愛飲され、「ベルモット ディ トリノ」はより世界的に伝統を重んじた確固たる存在へとなっていきました。
また、ベルモットに関するイタリアの法律は1933年11月にはじまり、産地呼称制度を用いたフレーバードワインとしては初めて「ベルモット ディ トリノ」が認められ、今もなお保護され続けています。
ロヴェロ家でも、2000年代初頭にピエモンテ州の伝統的なベルモットづくりの研究に参加するなど、その長い歴史と伝統のある「ベルモット ディ トリノ」への発展に貢献し続けています。
格式とこだわり、環境への配慮をボトルに込めたロヴェロ家のベルモットは、イタリアの歴史を堪能できる希少なオーガニックベルモットです。ぜひ心ゆくまでご堪能ください。
\こちらもおすすめ/